革命の前夜

全てがKAT-TUNに帰結する

七つの海のお月さま

楽しみが終わってしまった。

蜷川幸雄演出、亀梨和也主演の「青い種子は太陽のなかにある」(@オーチャードホール)を観に行った。with母。全部で3公演。マチソワマチ*1って感じ。お母さんとてもありがとう…
この舞台が決まってすぐに原作の本を買って読んだので、話は一通り知っていたのです。結構すぐ読めたのを覚えてる。寺山修司がどうのというより、「新刊小説に比べるとやはり言葉遣いは古かろうし、難しいこと書いてそう」という先入観があったのだけど、意外とさらっと。読んだ結果、私が楽しみにしていたのは第2幕の最後のシーン。以下はネタバレばかりの感想。レポートとかじゃない。感想。備忘録。笑
 
大きめの字は幕のタイトルで、《》に入れてるのは曲の名前。段落の頭の数字は場(で合ってる?)の数。ちなみに原作の本とパンフレットを見ながら書いております。はい。言葉遣いをそのまま書いたりするので、今となっては差別用語になったものもあるけど、私にその意図はありません。が、もし何かの拍子でこの日記を見つけて不快になった方がいらっしゃいましたらごめんなさい、お詫びしておきます。
 
第一幕「墓場はいちばん 安あがりの宿だ」ラングストン・ヒューズ
《『青い種子は太陽のなかにある』オヴアーチュア》
1回目見た時は特に圧倒された。舞台は傾斜がついていて*2、すごく奥行きがあるように見える。ヒエロニムス・ボスの作品(だったか世界観だったか)を美術として使っていると先に聞いてて、「舞台美術ってその街とかお店を作るんじゃないの?」と学芸会並みのイメージしか持っていなかった私は、実際観て「こういうことか!」と思った。いやまあ、舞台がお好きな方からすると驚くことでもないのかもしれないけれど。1つの絵画みたいだった。微塵も動かないの。動き出すまで、「人もいるのかな…全部絵かな…セット…?」と思ってた。特に1回目は3階の一番後ろ*3だったので。曲が鳴って徐々に動き出してスラムの住人たちが踊る。歌ってたっけ…?*4叫び声とか話し声とかはある。雑然としているというか、猥雑というか、そんな感じ。銃を持って撃つ振り、撃たれる振りがあった。舞台は1963年夏*5なので、たった18年前は戦時中だしそういう描写かしら。安直かなあ。賢治(亀梨和也)はここには出てこない。
 
1《ブルース》
スラムの住人たちが最初の位置に戻ると、賢治が登場する。3回見たから多分見逃したところはないと思うけど、なんせ舞台は生ものですからねえ!!!途中でぴょんっと住人を飛び越えるところがあるんだけど、かっこいい。そこ好き。ワイドショーとかで流れた「ああいやだ こんな町なんか」と叫ぶように歌っているのはこの曲。良かった。3回目は前から5列目で上手のブロックだったけど通路側の席だったから、よーく見えた。寝転ぶシーンは「たぶんかめはこのアングルから自分を見たことないだろうな…私もないわ…」と思いながら見つめました。なんかすみません。どのアングルとは言わぬ。
 
2
スラムの住人たちがわいわいがやがやする。賢治はどこで退場したんだっけ…しれっといなくなるところは見てたけど…。1と2の間で幕は下りなかったと思う。たぶん。
《たまげたもんだ》
住人たちの歌。この歌リズムが好き。というか、この歌に限らないけどつい口ずさんじゃうのよね。スラムの住人の役者さんたちは結構2役とか3役とかやってるのだけど、「背広着てきた役人が」という歌詞のところで、乞食役の人が役人に変身する。立ち入り禁止の立札はこの曲の時に立てる。
《役人の唄》
役人たちの歌と台詞でアパートの説明があるんだけど、アパートは市の浮浪者救済事業の一環で、民主党の早瀬鶴吉代議士の力が大きく、入居するには結婚していないといけない。そのアパートには入れなかった人は収容所行きで、アパートは秋に完成する。ちなみに2DK。*6早瀬さんの名前出す時、「お相撲さんがしこを踏む→みんな跳ぶ」*7を2回。お相撲さん、2人とも女の人で、1人はなんか良く出来た特殊メイク体版みたいなやつ着てるんだけど、もう1人ははだかんぼ。*8
 
3
みんなが居なくなった後賢治が入ってくる。誰か来るのを?人目を?気にする感じで後ろ振り向いたりする。立札見つけて、びっくりした顔する。え。そうなの?みたいな。可愛い。中央に座ってオカリナを吹く。「たーらーららーらーらーらーらーらーらーーーー(ここまで低め、最後3音は2拍3連みたいな感じ)たーらーららーらーらーらーらーらーらーーーー(高め、最後3音は2拍3連みたいな感じ)*9」そしたらどこからか、重ねてハミングしているのが聞こえる。賢治が吹くのを止めると、その声も止まる。ピロッって何回か繰り返すと、近くの岩?の陰から人が現れる。「なぁんだ君かぁ。」相手は慌てる?怯える?「君は誰だい?」「名前は何だい?」このときのかめちゃんかっこよかった…優しい笑顔… 相手、答えない。賢治は中央に戻ってオカリナを吹く。途中で、「ココ ニ イテ モ  イ イ テスカ」賢治はニコニコしながら、いいよっていう素振り(頷く)。また吹き始めると途中で「イショ ニ ウタテモ イ イ テスカ」賢治はまたニコニコで頷く。吹いていると、銀色の食器*10でオカリナの指を真似しながら歌う。2人近寄る。賢治がハッキリ吹いて指も見やすく動かす(お手本見せる感じ)。近寄る。2人揺れながら(感情こもった奏者がやるようなアレ)吹く…かわいいいい!!!朝鮮人下手見て急に去る。ふと賢治がそっちを見ると弓子がいて、賢治には目もくれず斜めに(つまり下手の真ん中辺りから、上手の前方に)歩く。賢治が話しかける!!!私「ひゅ~~~!!!」…。ここでこの二人は初めて話すのだけど、賢治はとても恥ずかしがっている感じ。含羞キタコレ*11って感じ。もうこことってもかわいい。弓子は女の子だからさ、マセてるわけじゃないけど、なんというか、とっても純朴で純粋そうなんだけどちょっと余裕あるように見えるのよ。賢治はもう照れまくりのそわそわしまくりで可愛すぎか!!!って何かを床にベシってしたくなった。座ろうって言って賢治が先に舞台の縁に座るんだけど、弓子が座る時に自分の荷物に気付いておしりは動かさないで伸びて取るのが大層可愛い。リアリティある感じ。ここで名前だけの航海の話を賢治がして、君の名前も彫ろうかと言う。ちなみにここではまだ相手の名前を知らないの。素敵…
《舟の歌》
Fu-ってハミングから。最初は賢治。ちらちら弓子を見ながら、そわそわしながら歌う。2番の前のハミングは2人。賢治が弓子を見てキラッて!!!目が!!!キラッて!!!!かわええ。2番から弓子。歌上手い…「七つの海の お月さま」から2人。歌い終わると、弓子が立ってもう行かなきゃってなる。お仕事前なので。ここでやっと名前をお互い言って、「賢治と弓子ね」かわいいいいいいい!この2人本当に可愛いの。で、弓子退場。客席を通る。1回立ち止まって、賢治にバイバイってするの。この立ち止まるのが、3回目観劇した時の私の席のちょっと後ろくらいだったから、賢治がこちらを向いている…!となった。弓子が居なくなってから、賢治が「うわーー参ったなあ」って感じの動きをして、オカリナを船に見立てて(飛行機かと思ったけど恐らく船)ぶーんってしながらうろうろ。(これは歌の後?)
《日がもしも沈まないなら》
賢治の歌。これかな、途中でハァァァァァァンみたいなフェイクするの。字で書くと間抜けだけど、声は色っぽい。「野いちごの歌 愛の歌」「二人の恋も終らない」「そうなら そうなら よいのに!」なんて可愛いんだよう…。そしてちょっと力が抜けた風に、参ったなあって感じでヨタっとして、立札にぶつかる。あーも!って抜いて叩き付けると役人?に見つかって追いかけられるので逃げる。役人の人ではあるけど、乞食の格好して4人でいたんだよねえ。《役人の歌》で登場する時もそうなんだけど。あれは単なる二役だろうけど、こっちはどうなのかな。役人が変装して見に来てるの…?
 
4《あたしはマリー》
幕間狂言のように…みたいな文字が画面に出てた。このマリーがもうね、かっこいい。声が好き。腹から出てます!!!みたいな声。途中で出てくる「肉体美の男」が花ちゃんってのがびっくりよね。つい街中で歌ってしまう。笑 退屈しのぎにお父さんの早瀬鶴吉に付いてスラムに行くことを思いつく。スラムジャングルのターザン!!!!
 
5
ラッパが鳴って幕が開く。早瀬さんが来る日だから早く起きろみたいな。早起きは月給取りがすることさの流れで《出世なんかまつぴらだの唄》。怪力さんが歌上手い。元貴族さん可愛い。歌い終わったら喧嘩し始めて、演説みたいなこともするんだけど、サリーが握手求めに行くの可愛かった。
早瀬さんと役人でアパートの名前の話とかしてる。その間マリーはスカートひらひらさせたりしてスラムの人を挑発してる。かわいい。早瀬さんが帰ろうとするとき、マリーはポーズとか取ってて、帰らんかねって言われても先に帰ってて~みたいな。
 
6
サリーがマリーに歌で喧嘩吹っ掛けるのかっこよい。サリーもマリーも声がかっこいいんだけど、サリーはやっぱり大人の人の声だし、マリーは若い人の声だから、そこの対比も良かった。マリーの《狼はいないの?》が始まる。途中からスラムの人も歌う。サリーは後ろの方に移動する。なんか若い子に負けた感が出ててそれもよい。いつのまにか賢治登場。マリーが目ざとく見つける。みんなに呼ばれてしぶしぶ出てきて、イロイロ触られて挑発されても最初は「いやいや…」ってしてるんだけど、結局ガッってマリーに抱きついて胸を掴んだりする。ここファンが双眼鏡を構えるポイント。笑 このあとハッΣ(゚□゚;)ってなって「ごめんなさい」(って実際は言ってないと思うけど)お辞儀して退場。マリーは賢治がはけた先を見つめて「退屈を忘れそう!!!!!」
 
7
やくざの態度悪うううう!笑 ここでのおりんばあさんの話は、「狼少年~最後まで信じてもらえるバージョン~」って感じ。
 
8
お待ちかねの賢治と弓子シーン。ほんわかはここまで…。でも一番ほんわかがここかな!!!言おうかなよそうかなの弓子がとてもかわいいので私が男の人に生まれ変わった暁には彼女にしたい。もしもの話をする弓子もかわいい。そしてそれを見つめる賢治もかわいい。もしもの話だって楽しいよねえ!!!!弓子に聞かれてスラムに来た経緯を話す。「いいんですよ いいんですよ」辺りからのかめ最高。
《日がもしも沈まないならの唄~たそがれだけの恋人同士~》
見つめ合って歌う。歌詞はこれが一番ぎゅってなる。舟の唄は同率一位。笑 弓子が数を数えている時に賢治が見てるのも好き。
賢治が居なくなってから弓子が一人で舟の唄を歌う。なんか感動するポイント。ママも言ってた。うみぃの~のところ好き。
歌い終わると、名前を呼びながら賢治が戻ってくる。ここからもう転がり落ちるように進んでいきますな。
 
第二幕「おお おいらの寝床はできている どこかの さびしい墓のなか」ラングストン・ヒューズ
弓子が一人で喋る。なんてみすぼらしい幕開きでしょう…ってメタ発言?弓子というかみつきちゃんの台詞の言い方好き。一人芝居とかやってほしい。出来そう。ここで「青い種子は太陽のなかにある」という言葉が出て来る。うおおおってなる。青い種子、真実、愛…
 
 
・・・
 
 
ってここまで2015年8月末の段階で書いていたんですけど、そろそろ思ったことを書き始めないと備忘録の備忘録の備忘録くらいを書かないといけなくなると思ったので、急にここから雑感だけを書きます。笑
上の形式でもそのうち続きを書きたい。あと、今から書くことはもう既に書いてあるかもしれないですけれど、後でその辺はちょいちょいっと編集します。笑
 
まず思ったのは、おとぎ話というか、寓話(?)の引用が多いなということ。『裸の王様』『狼少年』『日招き』かな。『日招き』は元々あるものなのか、寺山修司が作ったのか分からないけど*12
『狼少年』に関しては2回出て来ると思っていて、1回はおりんばあさんの話、もう1回は賢治と弓子の行動。おりんばあさんは警察に何回も通報したけど、何回も来てもらえるのよね。もう書いたけど、最後まで信じてもらえるバージョンな訳。賢治と弓子は「朝鮮人の工事人夫が足を滑らせて墜落しそしてそのまま(土に埋められって入ってたっけ)壁に塗りこめられてしまったんだよ」今これ何も見ないで打ったので合ってるか分かりませんけれどもまあ大体これが全てのきっかけですわね、で、これを人権擁護委員会?とかに訴え出るわけだ。誰も信じてはくれないわけだけど。こちらは、最初から真実を言っているのに信じてもらえないバージョン。って感じ。この側面を見れば狼少年だけど、正義か最大多数の幸福かを秤にかけるところは『日招き』ですな。そして、正義のために立ち向かわないといけないのは、「明らかに悪だけれど権力を握っている』大物政治家早瀬さん。ここは『裸の王様』か。
早瀬さんは「裸の王様に『王様は裸だ』と言った少年は、その後処刑されたと思うねえ」と言ったんだけれど、賢治を殺そうとは(このときは)してないよねえ、黙る+ウチで働くようには言ったけど。まあそれでもその後殺されたかもしれないけどね。結局、真実を言って殺されたのは弓子だった。
 
賢治の青い種子は、朝鮮人の男か弓子か。真実か愛か。
太陽ってなんだろう、アパートか舟か。
 
ストーリーと関係ないところでは、私が言語学専攻だからでしょうが、『日招き』を語る時におりんばあさんが「ひんまねきの~」とまみむめもの前に「ん」が入る狂言みたいな言い方をしているのが興味深かった。文字で書くと「ん」だけど口は「m」だし、なんか、なんか、おおおおおって。進研ゼミでやったとこだ!!!!みたいな。笑
 
うむ。執筆欲がある今のうちに青い瞳の感想も書こう笑
 
 
 
 
 

*1:マチソワって言いたかっただけ

*2:八百屋って言うんだよね!

*3:つまりマジの最後列

*4:この前Twitterでマリー役の方がコーラスしてるって言ってた

*5:ちなみにうちのパパは1963年春生まれ。だから賢治が20代だとすると父方の祖父母と同年代。という私だけに役立つメモ。

*6:後に出て来る住人の台詞からすると風呂トイレは別じゃない。っぽい。

*7:ダチョウ倶楽部のやつ

*8:本編が終わって挨拶する時は、首からかけた手拭いで胸を隠してた

*9:なんかよく聞くやつに似てるんだけどそれ思い出したらこのメロディ忘れそう

*10:…か分かんないけど、小学校の給食のお皿を思い出した

*11:ZEROの密着で蜷川さんにかめちゃんが「含羞がない」と指摘されているシーンがあった。かめは「ガンシュー…」と繰り返していて大変可愛かった。難しいよねええええ!!!!

*12:後で調べときます